午前零時の評議室/衣刀信吾―あらすじ・感想

書誌情報

発売日:紙版 2025/ 3/ 12  電子版 同日
出版社:光文社
予価 :¥2,090(税込)紙版 
判型 :四六 単行本
ページ:336ページ

あらすじ

法廷×デスゲーム×本格ミステリ! 第28回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 大学生の美帆に届いた裁判員選任の案内状。記載された被告人の名前に聞き覚えがあったが、それはアルバイト先の羽水弁護士事務所が担当する事件だった。事前オリエンテーションとして担当判事に呼び出された裁判員たちに、通常とは違う異例の事態が訪れる。一方、弁護士の羽水は検察のストーリーに疑問を抱き、見逃された謎に着目する。被害者の靴下が片方だけ持ち去られたのはなぜか? それを元に事件の洗い直しを始めるが……。 現役弁護士が仕掛ける伏線の数々……あなたはいくつ見破れる?

午前零時の評議室 - 光文社
法廷×デスゲーム×本格ミステリ! 第28回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。伏線だらけのタイムリミット脱出劇。 衣刀 信吾 著

感想

監禁された裁判員たちが、裁判官が導き出した”正しい”判決と同じ判決を導き出せなければ評議室が爆破され死んでしまう。

という設定はなかなか面白かった。

が、全員生存or死亡の2択なので、デスゲームと銘打たれた割に緊張感が希薄に感じた。

唯一、巻き込まれた形で監禁されている主人公がやたら落ち着いていたりなど、登場人物の人間心理に違和感を感じる事が多かった。

あと、地の文が小説というより台本的なのも相まって、リアリティに欠けている思ったのが、緊張感の希薄さ感じた理由なのかなと思いました。

そんな印象もあり、前半はハズレかと思いながら読んでいたが、後半の解決編からはグッと面白くなった。

ややご都合主義なところがあり、あからさまに張られた伏線は違和感になって前半の読みづらさに繋がっていたのだけど、二転三転する展開に、前半で散りばめた伏線を上手く回収。

僕は読書ペースが遅いので、毎日少しずつ読んでいたのだけど、解決編は睡眠時間を削って一気読みしてしまった。

次作も期待できる。

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