名探偵再び / 潮谷験 ━ あらすじ・感想

書誌情報

発売日:2025/ 4/ 16  電子版あり
出版社:講談社
予価 :¥2,035(税込)紙版 
判型 :四六変形 単行本
ページ:304ページ

あらすじ

私立雷辺(らいへん)女学園に入学した時夜翔(ときやしょう)には、学園の名探偵だった大伯母がいた。

数々の難事件を解決し、警察からも助言を求められた存在だったが30年前、学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、とともに雷辺の滝に落ちてなくなってしまった……。

悪意が去ったあとの学園に入学し、このままちやほやされて学園生活を送れると目論んでいた翔の元へ、事件の依頼が舞い込んだ。どうやってこのピンチを切り抜けるのか!?

『名探偵再び』(潮谷 験) 製品詳細 講談社
私立雷辺(らいへん)女学園に入学した時夜翔(ときやしょう)には、学園の名探偵だった大伯母がいた。数々の難事件を解決し、警察からも助言を求められた存在だったが30年前、学園の悪を裏で操っていた理事長・Mと対決し、とともに雷辺の滝に落ちてなくな

感想

助手と探偵のキャラ造形が良く、かなり魅力のあるキャラクターだった。

ただ、本筋であるミステリ部分は粗が目立った印象。

なんというか、全体的に犯人が残した証拠と言うよりも、探偵が推理できるように作者が残した証拠のように感じてしまった。

特に2章が顕著で、犯行後、恐らく興奮状態だったであろう犯人がイーゼルの向きにまで気が回るとは思えず、

万一に気付いたとしたならば、イーゼルで血を引き摺って証拠を残すヘマをするとは考えにくい。

やっぱり作者の作為的なものを感じる。

作品のオチはコアなミステリ読者にはバレバレだろうが、ラストに向うまでの伏線の入れ方が丁寧で上手く、その点は良かった。

本格ミステリ好きとしては物足りないが、キャラに魅力があるので、ライトミステリーとして読むとかなり面白かった。

ミステリ
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うぐいすくん

読む本の9割がミステリと漫画
 
特に本格ミステリが好き
 
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