*紹介しているものは個人的に注目している作品です。
*発売される作品を網羅しているわけではありません。
今年も、昨年通りの集計であれば9月刊行の作品までが、【このミステリーがすごい!】【ミステリが読みたい!】2024年版の対象になるせいか、10月はあまりこれといった作品はない印象。
しかし、【本格ミステリベスト10】と【週刊文春ミステリーベスト10】は、今月までが2024年版の対象なので、もしかしたら今月にとんでもダークホース作品がある可能性も……!!
先月、9月刊行はこちらから⇩
9月発売、注目の国内ミステリ小説 2023
新刊
10/9 単行本『情景の殺人者 Scene Killer』森 博嗣(講談社ノベルス)
講談社公式HPの本作品ページに、関連シリーズとして「馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow」と「歌の終わりは海 Song End Sea」があったので、その二作からなる【XX series】の三作目なのかもしれない。
森先生の作品は表紙やタイトル、シリーズ名がオシャレなのでかなり惹かれるますね。
10/10 単行本『帆船軍艦の殺人』岡本 好貴(東京創元社)
第33回 鮎川哲也賞 受賞作
今月の注目作はやっぱりこの作品かな。
あらすじ
18世紀末、水平になった靴職人が船の上で奇怪な連続殺人事件に出会う。
クローズドサークルものらしい。
本格ミステリベスト10【2024年版】の対象作品は例年通りであれば10月、つまり今月までなので、本格ミステリ好きは要チェックな作品ではないでしょうか。
10/18 単行本『涜神館殺人事件』手代木 正太郎(星海社FICTIONS)
【涜神】と書いて【とくしん】と読むらしい。意味は【神をけがすこと】。また一つ語彙が増えた。
ゴシックホラー × 本格ミステリ
あらすじ
イカサマ霊媒師が招かれたのは、幽霊屋敷・涜神館。その他にも招かれた本物の霊媒師たちは、その能力を使い館の謎を究明しようと試みるが、何者かにより次々と殺されてしまう――
Amazonの商品説明文に、異才・手代木 正太郎! と銘打っているわりには見覚えのない著者名だと思ったらライトノベル作家らしい。
そこはかとなく薫る地雷臭。
が、今月は事前評価だとあまりこれだという話題作があまりないので、分かってて地雷を踏みにいくのもいいかもしれない。もしかしたら金塊が出てくるかもしれないし。
文庫化作品・愛蔵版
10/13 『メルカトル悪人狩り』麻耶 雄嵩(講談社文庫)
〈メルカトル鮎シリーズ〉の7作目。短編集です。
2021年に刊行された同名著書の文庫版
2022年 ミステリが読みたい! 19位
2022年 このミステリーがすごい!ベスト10 20位
2022年 本格ミステリベスト10 20位
10/25 『愛蔵版 古典部シリーズⅡ クドリャフカの順番・遠まわりする雛』米澤 穂信(KADOKAWA)
米澤先生のデビュー20周年記念本。
前回の「愛蔵版 古典部シリーズⅠ」には単子本未収録の短編小説2作が特別収録されていましたが、今回は、
・米澤先生の文化祭の思い出と創作の裏側に触れる「米澤穂信と文化祭」(コミック「氷菓」の著者あとがきを再編成)
・「クドリャフカの順番」執筆時の自筆資料
が収録されているそうです。
個人的には執筆時の自筆資料がかなり、わたし、気になります。
でも正直言うと新作短編が読みたかった~。
2023年現在、最新刊である「いまさら翼といわれても」から7年たってますから、完全新作の短編を期待してたんですけど、まあ来ませんでした。
愛蔵版もいいけど、新作はまだですか?
他にも気になったものがあれば、随時更新します。
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