発売日:紙版 2025/ 3/ 12 電子版 同日
出版社:光文社
予価 :¥2,200(税込)紙版
判型 :四六 単行本
ページ:268ページ
あらすじ
島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作。 上空500mでヘリと人間が衝突⁉ 奇々怪々な謎と華麗なロジック――本格要素てんこ盛り。 相模湖畔に立つ豪邸に新人メイドとしてやってきた麻琴。その館には当主である碇矢コーポレーション代表の加州ほか、その華麗なる一族が住んでいた。レジャー開発の成功で莫大な資産を築き上げた加州だが、生まれつき足が不自由で、ギリシア神話のイカロスのように大空を飛び回ることを夢見ていた。館内で次々に起こる不審な事件……麻琴は生まれ持ったある能力を使い、不可思議な謎に挑む。
引用
片翼のイカロス - 光文社島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作。上空500mでヘリと人間が衝突⁉ 本格要素てんこ盛り。 野島 夕照 著
感想
21歳女性メイドの一人称視点ということもあってか軽いノリの文章だったが、テンポはよく読みやすかった。
本格ミステリにありがちな「金持ち一族の住む館で起きる事件」の話なのだが……
なんというか、うーん……ホラーというかサスペンスというか、そういう空気感が足りてない感じがした。
これは事故じゃなくて殺人なのか?
いや、やっぱり事故かも……?
もし殺人だとしたら犯人は誰?
みたいな描写がほぼないし、ほとんどの登場人物が空気なので、
「このまま解決編にいくならアイツ以外が犯人だと、そもそも話として面白くないぞ」
となって犯人がまる分かりだった。
他にも、ただのメイドに頼まれて事件に関係があるかも分からない調べものしてくれる警察とか、推測だけで犯行の詳細をまるで見ていたかのように語る探偵とか、空気だった登場人物が急に人間ドラマを始めたりとか、全体的に腑に落ちずイマイチな作品だと思えた。
ただ、あらすじにも書かれている、上空500Mでのヘリと人間の衝突事故の謎についてはかなり面白かった。
デビュー作ということなので次作に期待
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