紹介
1987年刊行、綾辻行人先生のデビュー作
館シリーズの第1作目
全5巻でコミカライズもされています
孤島の角島に建つ、いわくつきの十角形の奇妙な館。
十角館。
この館を建てた建築家中村青司は、半年前に妻や使用人と共に同じく角島に建っていた青屋敷の炎上で奇妙な死を遂げたという。
興味本位でその十角館を訪れた大学ミステリ研の7人。
やがて彼らはこの十角館で一人、また一人と殺されていく……
時を同じくして本土では、彼らと同じミステリ研に所属していた江南のもとに、死んだはずの中村青司から脅迫状が届く。
江南は脅迫状の真意を調べるうちに出会った島田潔と共に、半年前に起きた青屋敷炎上事件の調査を始める――
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漫画版 全5巻
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感想
当時下火だった本格ミステリにというジャンルに息を吹きかけ、新本格ミステリブームに火をつけた名作ミステリ。
どんどん仲間が殺され、疑心暗鬼になる十角館の面々の緊迫感が堪らないですね。クローズドサークルの醍醐味って感じがします。
そして、本土で半年前の事件を調べる江南、島田ペア。彼らは現在の十角館の様子を知らないため、その調査に緊迫感は感じられません。が、その奇妙な事件の様相が少しずつ解き明かされていく過程は、十角館の事件とは別の意味で目が離せません。
また、この江南、島田の推理を知ったことにより、十角館で起きている殺人事件の真相がいっそう分からなくなり、事件は一体どうなるんだ、と、真相への期待感が高まります。
そして明かされる衝撃の真相。
想像の上を行く、期待感を裏切らない真相。
面白かった。
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漫画版 全5巻
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