8月発売、注目の国内ミステリ小説 2023

*紹介しているものは個人的に注目している作品です。
*発売されるミステリ小説を網羅しているわけではありません。

新刊

8/8  単行本『むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。』 青柳碧人(双葉社)

にほん昔ばなしにミステリーを混ぜた人気シリーズの最新刊。

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』に続く「むか死」シリーズ第三弾にして、最終巻。

一緒くたにされることが多いですが、童話をベースにミステリーを混ぜた「赤ずきん」シリーズとは別なので、「赤ずきん」の方はまだまだ続くのかな?

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 8  電子版 不明
出版社:双葉社
予価 :¥1,595(本体 \1,450)紙版
判型 :四六判
ページ:296ページ 紙版

 

8/9  単行本『十戒』 夕木春央(講談社)

2022年に『方舟』で話題になった夕木春央先生の新刊。

無人島に集まった9人の中の一人が殺されるクローズドサークルもの。

『方舟』ではタイムリミットまでに犯人を見つけなければいけなかったが、今作では、島にいる三日間は殺人犯を見つけてはならない、という戒律があるらしい。

ツイッターの宣伝ツイートに付けられている、
【#戒律を破ると島が爆発】
という謎のハッシュタグがなんか面白い。

今、勢いのある作家なので期待大。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 9  電子版 同日
出版社:講談社
価格 :¥1,815(本体 \1,650) 紙版
判型 :四六変型
ページ:304ページ 紙版

 

8/17 単行本『焔と雪 京都探偵物語』伊吹亜門(早川書房)

『刀と傘 明治京洛推理帖』にて、2019年 第19回本格ミステリ大賞を受賞。また、年末のミステリランキングでも、軒並み上位に食い込んだ 伊吹亜門先生の新作。

あらすじ:大正時代の京都を舞台に、二人の探偵が5つの事件を解き明かす。

5つの事件ってことは短編集なのかな?

伊吹先生と言えば、時代小説×本格ミステリ のイメージなのでかなり楽しみ。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 17  電子版 同日
出版社:早川書房
予価 :¥1980(税込)紙版
判型 :四六判並製
ページ:296ページ 紙版

 

8/30 単行本『ちぎれた鎖と光の切れ端』 荒木あかね(講談社)

2022年 第68回江戸川乱歩賞を受賞しデビューした荒木あかね先生の2作目。

デビュー作の『此の世の果ての殺人』は年末のミステリランキングで、

週刊文春ミステリーベスト10 2022年版 5位
このミステリーがすごい!ベスト10 2023年版 11位
ミステリが読みたい! 2023年版 12位
本格ミステリベスト10 2023年版 17位

と、全てにランクイン。

2作目にも期待が高まります。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 30  電子版 同日
出版社:講談社
予価 :¥1,800(税別) 紙版
判型 :四六変型
ページ:不明

 

8/30 単行本『近畿地方のある場所について』 背筋(KADOKAWA) 

小説投稿サイト「カクヨム」に投稿されたモキュメンタリー小説の書籍化。

*モキュメンタリー:フィクションの作品をドキュメンタリーのように描く作品。

1300万PVを超えた話題さくらしい。

「カクヨム」でも読めるが、単行本には書下ろしエピソードと取材資料が収録される。

ホラー小説だがミステリー要素も強そう。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 30  電子版 同日
出版社:KADOKAWA
価格 :¥1,430(本体¥1,300) 紙版
判型 :四六判
ページ:344ページ 紙版

 

8/31 単行本『ヴァンプドッグは叫ばない』 市川憂人(東京創元社)

著者のデビュー作『ジェリーフィッシュは凍らない』から始まる「マリア&漣」シリーズの待望の5作目。

現実の世界とは少し違うテクノロジーが発達するパラレルワールドを舞台にした、理系本格ミステリ。

シリーズ前作は短編集だったので、長編は5年ぶり。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 31  電子版 同日
出版社:東京創元社
価格 :¥2,090(本体¥1,900) 紙版
判型 :四六判上製
ページ:352ページ 紙版

 

文庫化 小説

8/4  文庫『君に読ませたいミステリがあるんだ』 東川篤哉(実業之日本社)

「鯉ヶ窪学園探偵部」シリーズの最新作の文庫化。

短編五編の短編集。

シリーズものですが、舞台が鯉ヶ窪学園なだけで他作品とのリンクはあまりないので、この作品から読んでも大丈夫。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 4  電子版 同日
出版社:実業之日本社
価格 :¥869(税込み) 紙版
判型 :A6(文庫)判
ページ:384ページ 紙版

 

8/4  文庫『村でいちばんの首吊りの木』 辻真先(実業之日本社)

1986年に刊行され、同年に映画化もされた『旅路 村でいちばんの首吊りの木』(中央公論社刊)が改題し、初の文庫化。

中編が三編収録された中編集。

文庫化を記念し、阿津川辰海先生とのロング対談も収録されている。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 4  電子版 同日
出版社:実業之日本社
価格 :¥737(税込み) 紙版
判型 :A6(文庫)判
ページ:224ページ 紙版

 

8/10 文庫『サーカスから来た執達吏』 夕木春央(講談社)

2022年 本格ミステリベスト10 14位

長編。

借金の返済のため財宝探しをする主人公たち、調べていくうちに過去に起きた未解決事件の真相が――
と言う物語。

同月9日には著者の新刊『十戒』も刊行されているので、読んでいない人は合わせて買ってもいいのでは。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 10  電子版 同日
出版社:講談社
価格 :¥1,001(本体¥910)紙版
判型 :A6
ページ:576ページ 紙版

 

8/10 文庫『修羅の家』我孫子武丸(講談社)

2021年 本格ミステリベスト10 28位

長編。

我孫子武丸先生らしく、おぞましくグロテスクな作品なので苦手な人は読むのをやめたほうがいいかも。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 10  電子版 同日
出版社:講談社
価格 :¥869(本体¥790) 紙版
判型 :A6
ページ:304ページ 紙版

 

8/12 文庫『陰桔梗』泡坂妻夫(東京創元社)

新潮社より刊行されていたものが、出版社を東京創元社に変えて再刊行。

1990年 第103回直木賞を受賞した表題作『陰桔梗』を含む11編が収録された短編集。

読むタイミングを逃していた人は、この機会に買って読んでみるのもいいかも。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 12  電子版 新潮社版あり
出版社:東京創元社
予価 :¥990(本体 \900)紙版
判型 :文庫判
ページ:304ページ 紙版

 

8/31 文庫『あと十五秒で死ぬ』榊林銘(東京創元社)

2015年 第12回ミステリーズ!新人賞 佳作
2022年 本格ミステリベスト10 10位
2022年 このミステリーがすごい!ベスト10 12位
2022年 ミステリが読みたい! 15位

第12回ミステリーズ!新人賞 佳作『十五秒』を含む、短編4編からなる短編集。

タイトルの『あと十五秒で死ぬ』のとおり、全編が「十五秒後に死ぬ」設定で書かれた特殊設定ミステリになっています。

書誌情報

発売日:紙版 2023 / 8 / 31  電子版 同日
出版社:東京創元社
価格 :¥814(本体¥740) 紙版
判型 :文庫判
ページ:352ページ 紙版

 

他にも気になったものがあれば、随時更新します。

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うぐいすくん

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