*紹介しているものは個人的に注目している作品です。
*発売される作品を網羅しているわけではありません。
今月から刊行されるミステリ小説は全て、2025年版のミステリランキングの対象です。(2024年版の集計が2023年と同じであればですが……)
僕の今月の読書は、読み逃した話題作を読むので手一杯になりそうですが、11月は良作の文庫が発売されるし、新刊もかなり心惹かれるものが多い……
読書スピードってどうやったら上がるんだろうか……?
新刊
7日 単行本『僕の殺人計画』やがみ(KADOKAWA)
僕は存じ上げていなかったのだが、この本の作者である やがみ 先生は、チャンネル登録者数70万人、総再生数2億回超のホラークリエイターYouTuberらしい
どんな動画を上げているのかとチャンネルを見てみると、2ch(掲示板)のホラースレを紹介している見たい? いやでも、詳しくは知らないが2chはもうないらしいから2chスレ風のホラーを作って動画を上げているのか? わからん。
よくわからんが動画のサムネの中に、金髪で絶妙な表情をしたアニメ顔のマスクを被った やがみ 先生らしき人物がいる。
よくわからんが、この小説が地雷だと言うことはよくわかる。
よくわかるが、何故かこういった作品にしかない独特な魅力にどうしても心惹かれてしまうんだよなぁ~
地雷と感じていてもめちゃくちゃ読んでみたい。
8日 単行本『瀬越家殺人事件』竹本健治(講談社)
作者の 竹本健治 先生曰く、自分の作品を奇書と思ったことはないがこの作品は奇書であるといっていいかもしれないそうだ。
Amazonの商品説明に、挿絵もすべて 竹本 先生が描いたアートブック。いろは歌で四十八のシーンを書ききった! と、みなさんご存じのあれです。みたいなことが書かれているが、その説明では僕はこの本が何なのかわかんない。
分かるのは、48ページで¥3,850円とかなり高い。ということ。
記事を書いてる現在、講談社のHPにもこの作品のページがないので本当に詳細が分からない。
値段が高いので、よくわからんがとりあえず買う! ってのもしにくい……
竹本 先生のことだからかなりパズル的な作品になりそうではあるが、本当にどんな作品なのだろうか?
15日 単行本『少女が最後に見た蛍』天祢涼(文藝春秋)
「希望が死んだ夜に」から始まる〈仲田シリーズ〉の第4作目
未成年が起こす事件を扱った、社会派 × 本格ミステリ作品。
今作は主人公の仲田蛍が中学生の頃の同級生と偶然再会したことをきっかけに、中学時代起きた事件を調べ始めると意外な真相が——!! という話らしい。
15日 単行本『真夜中法律事務所』五十嵐律人(講談社)
2023年11月10日に映画が公開される「法定遊戯」の作者である 五十嵐律人 先生の新作。
今作も、現役の弁護士でもある 五十嵐 先生の知識を存分に生かせるリーガルミステリ。
だが、ただのリーガルミステリではなく、今回は幽霊の出てくる。いわゆる「特殊設定」のリーガルミステリ!!
この世に未練が遺る幽霊が導かれるのは真夜中にだけ開かれる弁護士事務所「深夜法律事務所」——
ワクワクする設定。
一体、どんな話になるのか……
22日 単行本『きこえる』道尾秀介(講談社)
耳を使って謎を解くミステリ小説
本文中に登場する二次元コードを読み取ることにより、アクセスができるサイトにて聴ける音声に物語の謎を解くヒントが隠されているらしい。
道尾 先生の他作品「いけない」の音声版だろうか?
かなり挑戦的でかなり面白そう。
27日 単行本『地雷グリコ』青崎有吾(KADOKAWA)
青崎有吾 先生はミステリ作家としての印象が強いが、今作はどうやらミステリではなさそう?
KADOKAWAのHPでは「本格頭脳バトル小説」と紹介されているので、「カイジ」や「ライアーゲーム」「賭ケグルイ」のような作品になるのかな?
ロジカルな謎解きが魅力の青崎先生の描く頭脳バトル。かなり期待大。
……青崎先生。裏染天馬シリーズの新作はいつでますか?
30日 単行本『案山子の村の殺人』楠谷佑(東京創元社)
耳にしたことのない作家だったのでデビュー作かと思ったら、楠谷佑 先生は既に5冊くらいミステリ小説を書いてた。
どうやら「小説家になろう」からデビューした作家らしい。
なろう出身って聞くと、う~んと思ってしまうが、東京創元社から出版されると聞くたら安心感がある。
地雷臭がするけれども、あらすじを読む限りではかなり惹かれる。
現場は雪の密室……気になる……
文庫化・新装版
13日 新装版文庫本「11枚のとらんぷ」泡坂妻夫(東京創元社)
もはや説明不要。泡坂妻夫 先生の傑作長編の新装版。
解説は「medium 霊媒探偵城塚翡翠」の相沢沙呼 先生。
値段は \1,100 と、ちょっとお高め。
15日 文庫化「invert 城塚翡翠倒叙集」相沢沙呼(講談社)
城塚翡翠シリーズの第2作目。
本作を楽しく読むためには、前作「medium 霊媒探偵城塚翡翠」が必読です。
2021年版 文春ミス 12位
2022年版 このミス 6位
ミス読み 9位
本ミス 9位
15日 文庫化「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。」青柳碧人(双葉社)
日本昔ばなしをモチーフに、本格ミステリに仕立てた短編集。
むか死シリーズの第2作目。
今作で元になった昔ばなしは、
「かぐや姫」「おむすびころりん」「わらしべ長者」
「猿蟹合戦」「ぶんぶく茶釜」「かちかち山」
の6作品。
他にも気になったものがあれば、随時更新します。
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